照明リフォームのポイントや注意点について

照明は、キッチンや浴室などの大掛かりなリフォームと比べると見落とされがちな設備ですが、実は非常に重要なものであることはご存じでしょうか。
選ぶ照明ひとつで空間の雰囲気を大きく変え、生活の快適さも高めてくれます。
そこで、今回は照明リフォームを検討している方に向けて、照明リフォームを行うメリットやよく使われる照明器具、リフォームの際の注意点についてご紹介します。
「照明を新しくしたいけど、リフォームの際のポイントや注意点があるなら知りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
照明リフォームを行うメリット
まずは照明リフォームを行うメリットを3つご紹介します。
部屋の雰囲気を変えられる
照明の種類を変えるだけで、部屋の雰囲気はガラッと変わります。
例えば、ダウンライトや間接照明を利用すれば、落ち着いた雰囲気の演出が可能です。ペンダントライトは特定の場所に焦点を当てることができるだけでなく、デザイン性の高さから部屋のアクセントとしても使えます。
用途にあった照明を選べる
照明には、空間を明るくする視覚的な役割だけでなく、実用的な役割もあります。例えば、キッチンや書斎などの作業スペースでは、目への負担を軽減するために、均一に明るさを確保できる照明が必要です。一方、寝室やリビングでは、リラックスできる柔らかい明かりが適しています。このように、部屋の用途によって最適な照明は異なります。
また、同じ空間で作業もリラックスもしたい場合は、調光や調色機能が付いた照明を取り入れると便利です。明るさや色味を自由に変えられるため、さまざまなシーンに対応できます。
照明リフォームをする際には、まず施工予定の場所をどのような目的で使うのかを明確にし、それに合った照明器具や電球を選ぶことが大切です。
LED導入で省エネ効果が期待できる
近年、電気代の高騰で家計への負担が増えている方も多いでしょう。そんな中、少しでも電気代を節約したいと考えているなら、LED照明の導入を検討してみてください。
LED照明は、消費電力が少なくても部屋をしっかり明るく照らせるため、電気代の節約に効果的です。また、白熱電球や蛍光灯に比べて寿命が圧倒的に長く、約8〜10年使用できます。そのため、電球の交換頻度が少なくなり、購入費用の節約にもつながります。
LED照明は初期費用がやや高めですが、長期的に見ると非常にコストパフォーマンスに優れた照明と言えるでしょう。
リフォームでよく使われる照明器具
照明リフォームでは、さまざまな照明器具が使われます。ここでは、よく使われる照明器具5種類を表形式でご紹介します。
照明器具 | 特徴 | メリット | デメリット |
シーリングライト | 天井に直付けする円盤のような形をした照明。天井から広範囲に明かりを照らすため、メインの照明として使える。 | 天井に「引掛シーリング」と呼ばれる金具が設置されていれば、配線工事をせずに簡単に脱着が可能。デザインのバリエーションも豊富なので、お部屋の雰囲気に合うおしゃれなものを選べる。 | シーリングライトの中にホコリや虫が入ることがあるため、定期的にカバー内部のお手入れをしなければならない。照明から離れた場所は光が届きにくいので補助照明が必要。 |
ペンダントライト | 天井から吊り下げるタイプの照明。天井よりも低い位置に設置するため、照らす範囲が限定的。 | デザインのバリエーションが豊富で、設置するだけでおしゃれな空間になる。天井に「引掛シーリング」があれば、配線工事をせずに簡単に脱着可能。 | シェードにホコリが溜まりやすい。高さによっては邪魔になることがある。 |
ブラケットライト | 壁に直接取り付けるタイプの照明。直接空間を照らすものもあれば、間接照明のような柔らかい明かりを出すものもある。 | デザインのバリエーションが豊富なので、飾るだけで空間のアクセントになる。天井よりも低い位置に設置するので掃除がしやすい。 | 壁に穴を開けて配線工事をするため手軽に脱着不可能。コンセントタイプなら自分で取り付けも可能だが、コードが目立つ。施工後に高さを変えるのが難しいため、設置前によく検討する必要がある。 |
ダウンライト | 天井に埋め込むタイプの照明。複数の照明を組み合わせて明るさを確保する。 | 埋め込みタイプなので天井がすっきり見える。ホコリが溜まりにくい。 | 設置コストが高い。光源が直接見えるので眩しく感じることもある。照明器具や電球の交換の場合、業者に依頼する必要がある。バランスよく配置する必要があり、照明計画が難しい。 |
スポットライト | 天井やダクトレールに取り付けるタイプの照明。 | 明かりを照らしたい場所に向けて、自由に角度調整ができる。ダクトレールに取り付ければ、自由に位置を移動させることも可能。陰影がはっきりと分かれるため、おしゃれな雰囲気を演出できる。 | メインの明かりとしては明るさが不十分。高い位置に設置するので掃除がしにくい。 |
シーリングライト | |
特徴 | 天井に直付けする円盤のような形をした照明。天井から広範囲に明かりを照らすため、メインの照明として使える。 |
メリット | 天井に「引掛シーリング」と呼ばれる金具が設置されていれば、配線工事をせずに簡単に脱着が可能。デザインのバリエーションも豊富なので、お部屋の雰囲気に合うおしゃれなものを選べる。 |
デメリット | シーリングライトの中にホコリや虫が入ることがあるため、定期的にカバー内部のお手入れをしなければならない。照明から離れた場所は光が届きにくいので補助照明が必要。 |
ペンダントライト | |
特徴 | 天井から吊り下げるタイプの照明。天井よりも低い位置に設置するため、照らす範囲が限定的。 |
メリット | デザインのバリエーションが豊富で、設置するだけでおしゃれな空間になる。天井に「引掛シーリング」があれば、配線工事をせずに簡単に脱着可能。 |
デメリット | シェードにホコリが溜まりやすい。高さによっては邪魔になることがある。 |
ブラケットライト | |
特徴 | 壁に直接取り付けるタイプの照明。直接空間を照らすものもあれば、間接照明のような柔らかい明かりを出すものもある。 |
メリット | デザインのバリエーションが豊富なので、飾るだけで空間のアクセントになる。天井よりも低い位置に設置するので掃除がしやすい。 |
デメリット | 壁に穴を開けて配線工事をするため手軽に脱着不可能。コンセントタイプなら自分で取り付けも可能だが、コードが目立つ。施工後に高さを変えるのが難しいため、設置前によく検討する必要がある。 |
ダウンライト | |
特徴 | 天井に埋め込むタイプの照明。複数の照明を組み合わせて明るさを確保する。 |
メリット | 埋め込みタイプなので天井がすっきり見える。ホコリが溜まりにくい。 |
デメリット | 設置コストが高い。光源が直接見えるので眩しく感じることもある。照明器具や電球の交換の場合、業者に依頼する必要がある。バランスよく配置する必要があり、照明計画が難しい。 |
スポットライト | |
特徴 | 天井やダクトレールに取り付けるタイプの照明。 |
メリット | 明かりを照らしたい場所に向けて、自由に角度調整ができる。ダクトレールに取り付ければ、自由に位置を移動させることも可能。陰影がはっきりと分かれるため、おしゃれな雰囲気を演出できる。 |
デメリット | メインの明かりとしては明るさが不十分。高い位置に設置するので掃除がしにくい。 |
以上の5種類が、よく使われる照明器具です。上記の特徴やメリット・デメリットを参考にして、用途に合った照明を選びましょう。
照明リフォームの注意点
最後に、照明リフォームを行う上での注意点をご紹介します。
電気配線を触る場合は電気工事の資格が必要
新たに照明を追加したり、直接配線に繋げる照明を取り付けたりする場合、配線を触る電気工事が必要です。
電気工事は、資格を持った業者でなければ行えません。資格を持たない方が配線に触れると、感電や火災などの危険性があるため、絶対に触らないようにしましょう。
天井の補強が必要かどうか
シャンデリアやシーリングファンのような重量のある照明を設置する場合、天井が重さに耐えられない可能性があります。
特に、重量が10kgを超える照明器具の場合は、天井を補強しなければならないケースもあります。10kg以上の照明を取り付ける場合は、必ず照明リフォームの専門業者に相談して必要な処置をしてもらいましょう。
まとめ
今回は、照明リフォームについて解説しました。照明リフォームを行うことで、お部屋の雰囲気をガラッと変えることができます。また、目的に合った照明器具を選ぶことで、生活の質を高めることにもつながるでしょう。
照明リフォームを検討されている方は、ぜひ当社までご相談ください。