二重窓のメリット・デメリットは?

    二重窓のメリット・デメリットは?

    「冬になると窓際が寒い」「結露がひどくて困っている」「外の騒音が気になる」といったお悩みを抱えていませんか?

    これらの問題を解決するリフォーム方法として、近年注目を集めているのが「二重窓(内窓)」です。

    二重窓は、大掛かりな工事をせずに家の断熱性・防音性を大幅に高められる、費用対効果の高いリフォーム手段です。

    本記事では、「二重窓とは何か」という基礎知識から、設置することで得られるメリットや、導入前に知っておくべきデメリットまでを徹底解説します。

    さらに、気になる費用相場工事にかかる日数、そして最大200万円の補助金が受け取れる最新の「先進的窓リノベ2025事業」についてまで、網羅的にご紹介します。

    目次

    まずは知っておきたい「二重窓(内窓)」の基本

    二重窓リフォームを検討するにあたり、まずはその仕組みを正しく理解しておきましょう。

    二重窓とは?外窓の内側にもう一つ窓を設置する方法

    二重窓とは、既存の窓(外窓)を取り外さず、その室内側にもう一つ窓(内窓)を設置するリフォーム方法です。この方法は、「二重サッシ」や「内窓」とも呼ばれます。

    よく混同される「ペアガラス(複層ガラス)」は、一枚のサッシの中にガラスを二枚組み込んだ製品そのものを指しますが、二重窓は既存の窓とは別に、新たに窓枠と窓を追加する工事そのものを指します。

    なぜ高い効果があるのか:空気層の仕組み

    二重窓が高い断熱性や防音性を発揮する最大の理由は、既存の窓と新設した内窓の間にできる「空気の層」にあります。

    この空気層が魔法瓶のように断熱材の役割を果たします。外気の熱が内窓へ伝わるのを大幅にブロックすることで、室内の暖かさや涼しさを逃がしません。

    また、音の振動もこの空気層で吸収されるため、高い防音効果も生まれます。

    二重窓の5つの大きなメリット

    二重窓を設置することで得られるメリットの多くは、日々の快適さに直結します。

    圧倒的な断熱効果で冬の寒さを解決

    窓は家の中で最も熱の出入りが多い部分です。

    二重窓を設置すると、外窓と内窓の間の空気層が断熱材となり、室内の熱が外に逃げるのを防ぎます。

    これにより暖房効率が向上し、窓際のひんやりとした冷気(コールドドラフト現象)が解消され、暖房費の節約にもつながります。

    結露を大幅に抑え、カビの発生を防止

    結露は、暖かく湿った室内の空気が、外気で冷やされた窓の表面に触れることで発生します。

    二重窓によってガラス表面の温度が外気温の影響を受けにくくなるため、結露の発生を劇的に抑制できます。

    結露が減ることでカビやダニの発生を防ぎ、健康的な住環境を保てます。

    外部の騒音をシャットアウトする防音効果

    車の交通音、電車の通過音、近隣の話し声など、外部からの騒音に悩まされている方にとって、二重窓は非常に有効な対策です。

    二つの窓と空気層が音の振動を多重に遮断・吸収するため、高い防音性能を発揮します。

    窓が二重になり防犯性が向上

    泥棒は侵入に5分以上かかると諦めやすいと言われています。

    二重窓にすることで、侵入者が二枚の窓を破るのに時間を要するため、犯罪の抑止につながります。

    さらに、防犯性の高い合わせガラスなどを内窓に採用すれば、より安全性が高まります。

    比較的短時間で工事が完了

    二重窓の設置は、壁を壊したり、外壁をいじったりする大掛かりな工事が不要です。

    既存の窓枠に内窓を設置するだけなので、一窓あたり数時間から半日程度という短時間で施工が完了します。これは、住みながらリフォームしたい方にとって大きなメリットです。

    二重窓を設置するデメリットと注意点

    高いメリットがある二重窓ですが、導入前に理解しておくべきデメリットと注意点も存在します。

    窓の開閉が二度手間になる

    換気や掃除、外窓の施錠を行う際には、内窓と外窓の両方を開閉する必要があります。

    特に頻繁に窓を開け閉めする方にとっては、この「二度手間」が日々の小さなストレスになる可能性があります。

    掃除の手間が増える

    ガラスやサッシが二重になるため、単純に掃除すべき窓の面積が増えます。

    特に外窓と内窓の間は、結露が減ってもホコリが溜まりやすいため、定期的な掃除が必要になります。

    窓枠(サッシ)の奥行きが必要になる

    内窓を設置するには、既存の窓枠に一定の奥行きが必要です。

    一般的な製品の場合、目安として約7cm程度の奥行きが必要とされます。

    奥行きが足りない場合は、「ふかし枠」と呼ばれる部材を窓枠に追加で取り付ける必要があり、その分費用や工事が増えることがあります。

    見た目の印象が変わる

    窓枠が二重になることで窓まわりが厚くなり、部屋から見た際の印象が変わります

    また、窓が二重になることで、採光にわずかな影響が出たり、カーテンの取り付け位置の調整が必要になったりする場合もあります。

    二重窓リフォームの費用相場と工事期間

    二重窓リフォームで多くの方が気になるのが費用と工事期間です。

    窓のサイズと種類による費用相場

    二重窓の設置費用は、窓のサイズや採用するガラスの種類(単板、複層、Low-E複層など)によって大きく変わります。

    一般的な費用相場は、一箇所あたり4万円〜20万円程度です。

    窓のサイズ費用相場(一窓あたり・ Low-E複層ガラスの場合)
    小窓(トイレ・洗面所など)約4万円〜6万円
    中窓・腰高窓(居室など)約5万円〜10万円
    大窓・掃き出し窓(リビングなど)約9万円〜20万円

    高性能なLow-E複層ガラスを選ぶと費用は上がりますが、その分断熱効果が高まり、光熱費の削減につながるため、長期的に見れば費用対効果は高くなります。

    工事期間は一箇所あたり約1時間

    二重窓の設置は、既存の窓枠に内窓の枠をはめ込むだけの「短時間施工」が最大の魅力です。

    一窓あたりの工事時間は約1時間です。複数の窓をまとめてリフォームする場合でも、ほとんどの場合半日〜1日程度で全ての工事が完了します。

    費用負担を大幅軽減!先進的窓リノベ2025事業

    二重窓リフォームを検討する上で、ぜひ活用したいのが国の補助金制度です。

    最大200万円の補助金が受け取れる高性能な窓リフォーム

    環境省が主導する「先進的窓リノベ2025事業」は、既存住宅の省エネ性能を高めるための窓の断熱リフォームに対し、過去最大クラスの補助額を交付する制度です。

    先進的窓リノベ2025事業
    • 補助上限額:一戸あたり最大200万円
    • 補助対象工事:断熱性能の高い窓への改修工事(二重窓の設置、外窓交換、ガラス交換など。詳細はホームページ参照

    二重窓の設置は、この補助金制度において最も補助を受けやすい工事の一つとされており、リフォーム費用の大幅な軽減が期待できます。

    特に家中の窓をまとめて断熱リフォームする場合、上限額を活かして実質的な自己負担額を抑えることが可能です。

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    補助金活用のポイントと注意点

    この補助金は断熱性能の基準が厳しく定められており、申請は一般の消費者ではなく、登録事業者であるリフォーム業者(窓リノベ事業者)が代行する必要があります。

    予算には上限があるため、制度開始後、早期に予算が消化されてしまう可能性があります。

    二重窓リフォームを検討されている方は、補助金の実績が豊富な業者に相談し、制度の利用を前提とした見積もりと申請手続きを進めることが成功の鍵となります。

    まとめ

    二重窓(内窓)は、冬の寒さや結露、騒音といった住まいの悩みを、短期間かつ費用対効果高く解決できる優れたリフォーム方法です。

    開閉の手間や掃除の手間といったデメリットはありますが、それを補って余りある断熱性・防音性というメリットを享受できます。

    特に現在、高性能な二重窓は「先進的窓リノベ2025事業」の対象となっており、最大200万円の補助金でリフォーム費用を大きく抑える絶好の機会です。

    まずは自宅の窓枠の奥行きを確認し、補助金制度の利用実績が豊富なリフォーム業者に相談して、最適なプランの提案と見積もりを依頼することから始めてみましょう。

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