浴室乾燥機とは?メリット・デメリットを紹介

    浴室乾燥機とは?メリット・デメリットを紹介

    「雨の日の洗濯物、どこに干そう…」「冬の入浴時、浴室が寒くてつらい」「何度掃除しても浴室のカビが生える」といったお悩みはありませんか?

    これらの悩みをまとめて解決できるのが、浴室乾燥機です。

    浴室乾燥機は単に洗濯物を乾かす機械ではなく、「乾燥」「換気」「暖房」「涼風」といった多機能を備え、生活の質(QOL)を大きく向上させる設備です。

    本記事では、浴室乾燥機の基本機能から、導入することで得られるメリットと、事前に知っておくべきデメリットを徹底解説します。

    さらに、気になる費用相場や、どんなライフスタイルの人におすすめかも分かりやすく紹介しますので、導入検討の参考にしてください。

    目次

    浴室乾燥機とは?主な機能と仕組み

    浴室乾燥機は、浴室の快適性を高めるために開発された設備です。一般的な換気扇とは異なり、複数の機能で浴室環境を整えます。

    浴室乾燥機が持つ4つの基本機能

    浴室乾燥機は機種によって機能が異なりますが、主に以下の4つの基本機能を備えています。

    浴室乾燥機の基本機能
    1. 乾燥(衣類・浴室):温風や除湿機能を使って、浴室内に干した洗濯物や浴室全体を乾燥させます。
    2. 換気:浴槽から立ち上る湿気や臭いを外部に排出し、浴室内の空気の入れ替えを行います(一般的な換気扇と同様の機能です)。
    3. 暖房:冬場の寒い時期に、入浴前に浴室全体を温めることができます。これはヒートショック対策として非常に重要な役割を果たします。
    4. 涼風:夏場の蒸し暑い入浴時や浴室掃除の際に送風を行い、のぼせや不快感を軽減します。

    仕組みの違い:電気式とガス温水式

    浴室乾燥機の熱源には、主に2つのタイプがあります。どちらを選ぶかによって、初期費用とランニングコストが大きく変わります。

    浴室乾燥機のタイプ
    • 電気式:ヒーターを使って温風を出す最も一般的なタイプです。設置工事が比較的容易なため、初期費用を抑えたい方に適しています。
    • ガス温水式(ハイブリッド):ガスで温めた温水(熱源機が必要)を循環させて温風を出すタイプです。乾燥能力が非常に高く、短時間で乾燥を完了できるため、ランニングコスト(1回あたりの光熱費)が抑えられる傾向にあります。

    導入前に知っておきたいメリット・デメリット比較

    浴室乾燥機がもたらす利便性は大きいですが、光熱費やメンテナンスに関する注意点もあります。

    導入判断の参考になるよう、メリットとデメリットを整理しました。

    浴室乾燥機のメリット(利点)
    • 洗濯
      • 天候に左右されない
        雨の日や花粉の時期でも、いつでも洗濯物を乾かせる。
      • 仕上がりが良い
        温風でふんわりと仕上がり、シワにもなりにくい。
    • 浴室環境
      • カビ・結露を抑制
        入浴後に乾燥させることで、カビの発生を大幅に抑え、掃除の手間が軽減する。
      • ヒートショック対策
        冬場の寒い浴室を温め、入浴時の急激な温度差を解消する。
    浴室乾燥機のデメリット(注意点)
    • 洗濯
      • 光熱費がかかる
        特に乾燥機能は電気代またはガス代がかさむ。長時間(4時間以上)使用する場合は、1回あたり数百円の光熱費が必要になるため注意が必要。
      • 時間がかかる
        洗濯物の量が多いと、乾燥に時間がかかる場合がある。
    • 浴室環境
      • 定期的な掃除が必要
        フィルターがホコリで目詰まりすると、乾燥効率が大幅に低下する。
      • 初期導入費用が高い
        換気扇のみの場合と比較して、本体費用や工事費が高くなる。

    なお、浴室乾燥機にかかる光熱費は、機種(電気式かガス温水式か)、使用時間、電力やガスの単価によって大きく変動します。

    ガス温水式(衣類乾燥)の場合、1回あたり約60円(約60分運転時)。

    短時間で乾燥できるため、1回あたりの光熱費を抑えられ、ランニングコストを重視する方に適しています。

    一方、電気式(衣類乾燥)の場合は約35円~60円/時間です。

    乾燥に時間がかかる(2~4時間程度)ため、合計の電気代は1回あたり70円~240円程度と、ガス式に比べて変動幅が大きくなります。

    浴室乾燥機の設置方法と費用相場

    浴室乾燥機の導入は、既存の設備によって「後付け」または「交換」の2つのケースに分かれ、それぞれ費用相場が異なります。

    既存の換気扇から「後付け(新規設置)」する場合の費用

    浴室に換気扇のみが設置されている場合、新たに浴室乾燥機を設置する工事が必要です。

    費用は本体の種類や工事の難易度によって大きく変動します。

    費用項目費用相場(目安)費用のポイント
    浴室乾燥機 本体代10万円〜20万円機種(電気式/ガス式)、機能(暖房、涼風など)によって大きく変動します。
    取付工事費3万円〜5万円設置場所の加工(穴の拡張)や、ダクト接続など、設置作業全般にかかる費用です。
    操作パネル(リモコン)代1万円〜1万5,000円本体とは別に、壁に取り付ける操作パネルの費用と設置工事費です。
    既存の換気扇の取り外し・処分費約5,000円古い換気扇の撤去と処分にかかる費用です。
    電気配線工事費別途発生既存の換気扇の配線が使えない場合や、200V電源が必要な場合に発生します。
    合計14万5,000円〜27万円費用相場は、選ぶ本体のグレードによって大きく変わります。

    なお、費用はあくまで目安です。

    本体設置に加え、専用の電気配線工事(200V電源が必要な機種もある)や天井の開口部を広げる工事が必要になる場合があるため、費用は変動しやすくなります。

    また、工事期間は既存の状況にもよりますが、半日〜1日程度で完了します。

    古い乾燥機から「交換」する場合の費用

    すでに浴室乾燥機が設置されている場合は、本体の交換が中心となります。

    設置タイプ機能費用相場(本体価格+工事費込み)導入時のポイント
    天井埋め込み型【電気式】5万円〜20万円程度換気扇の穴を拡張する工事が必要になる場合がある。配線工事の有無で費用が変動する。
    天井埋め込み型【ガス温水式】15万円〜28万円程度熱源機(給湯器)との接続工事が必要。高性能だが初期費用は高め。
    壁掛け型【換気機能あり】5万円〜12万円程度設置工事が比較的容易で、費用を抑えたい場合に適している。窓や点検口が必要な場合がある。
    設置タイプ天井埋め込み型
    機能電気式
    費用相場
    (本体価格+工事費込み)
    5万円〜20万円程度
    導入時のポイント換気扇の穴を拡張する工事が必要になる場合がある。配線工事の有無で費用が変動する。
    機能ガス温水式
    費用相場
    (本体価格+工事費込み)
    15万円〜28万円程度
    導入時のポイント熱源機(給湯器)との接続工事が必要。高性能だが初期費用は高め。
    設置タイプ壁掛け型
    機能換気機能あり
    費用相場
    (本体価格+工事費込み)
    5万円〜12万円程度
    導入時のポイント設置工事が比較的容易で、費用を抑えたい場合に適している。窓や点検口が必要な場合がある。

    既存の機種と同じ規格のものを選ぶと工事費を抑えられます。異なるメーカーやサイズに交換する場合、追加の開口・補修工事が発生することがあります。

    浴室乾燥機はどんな人におすすめ?

    浴室乾燥機は、特に以下のライフスタイルや悩みを抱えている方にとって、費用対効果の高い設備投資となります。

    天候に左右されない洗濯環境を求める人

    共働きで帰宅時間が遅い方や、花粉症・PM2.5などが気になって外干しをしたくない方にとって、時間や天候を気にせず洗濯ができる環境は大きなメリットです。

    高齢者や小さな子どもがいる世帯

    冬場の寒い浴室は、急激な温度変化によるヒートショックのリスクを高めます。

    暖房機能で入浴前に浴室を温めておくことで、高齢者のいるご家庭の安全性が大きく向上します。

    浴室の掃除を楽にしたい人

    カビは湿気と温度が揃うことで発生します。

    入浴後に乾燥機能を使う習慣をつけることで、浴室を常に乾燥状態に保てるため、カビが生えにくくなり、日々の掃除の手間を大幅に軽減できます。

    まとめ

    浴室乾燥機は、「乾燥」「換気」「暖房」「涼風」の多機能性により、洗濯の利便性だけでなく、カビ対策やヒートショック予防といった安全性と快適性を大きく向上させる設備です。

    導入にあたっては、初期費用を抑えやすい電気式と、乾燥能力が高く長期的なランニングコストを抑えられるガス温水式を、ご自身の使用頻度や予算に合わせて比較検討することが重要です。

    まずは自宅の浴室のサイズや電源の状況を専門業者に確認してもらい、最適な機種と正確な見積もりを依頼しましょう。

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