外壁塗装の周期は何年ごと?知らないと損する劣化の見極め方

    外壁塗装の周期は何年ごと?知らないと損する劣化の見極め方

    うちの家、そろそろ外壁塗装の時期かな?
    何年ごとに塗り替えればいいんだろう?

    そんな疑問をお持ちではありませんか?

    外壁塗装は、住まいを長持ちさせるために欠かせないメンテナンスです。しかし、タイミングを誤ると、無駄な費用がかかったり、家の劣化を早めてしまったりすることもあります。

    この記事では、外壁塗装の適切な周期や、塗料の種類による耐用年数の違い、そして自宅の劣化状況を見極めるポイントまで分かりやすく解説します。

    目次

    外壁塗装の周期は何年ごと?

    外壁塗装の周期は、一概に「何年ごと」と断言できるものではありません。新築の場合と、2回目以降の塗り替えの場合では、その目安が大きく異なります。ご自宅の外壁の状態や、前回使われた塗料の種類によっても変わるため、それぞれの状況に合わせた判断が重要です。

    新築なら8〜10年が目安

    新築で家を建ててから初めての外壁塗装を検討する場合、一般的には8年から10年が目安と言われています。これは、新築時に使われる塗料の多くが、このくらいの期間で保護機能が低下し始めるためです。この時期に適切なメンテナンスを行うことで、外壁材そのものの劣化を防ぎ、住まいの寿命を延ばすことにつながります

    2回目以降は塗料の耐用年数で決める

    2回目以降の外壁塗装の周期は、前回使用した塗料の耐用年数を基準に決めるのが最も適切です。塗料にはそれぞれ、メーカーが定めた耐用年数の目安があります。

    まずは、前回の塗装時にどんな塗料が使われたかを確認し、その耐用年数を参考に塗り替え時期を計画しましょう。もし、どの塗料を使ったか分からない場合は、リフォーム業者に相談して外壁の状態を見てもらうと、おおよその塗料の種類や劣化状況を判断してもらえます。

    耐用年数を過ぎたまま放置すると、塗膜の保護機能が失われ、外壁材の劣化が急速に進んでしまうため注意が必要です。

    外壁塗装でよく使われる塗料

    外壁塗装に使われる塗料には様々な種類があり、それぞれ特徴や耐用年数、価格が異なります。ご自身の予算や求める機能に合わせて、最適な塗料を選ぶことが重要です。

    ここでは、外壁塗装で特によく使われる人気の塗料をご紹介します。

    塗料価格耐用年数特徴
    ウレタン塗料1,800〜2,500円/㎡7〜10年程度柔軟性に優れているウレタン樹脂。さまざまな素材に塗装可能。ひび割れに追従しやすいため、外壁材の動きによる塗膜のひび割れを防ぎやすい特徴がある。
    シリコン塗料2,500〜3,500円/㎡10〜13年程度現在の外壁塗装でもっとも一般的に使用されている塗料。コストパフォーマンスが良い。撥水性に優れているため、雨水や汚れを弾きやすく、防汚性も高い。色あせしにくく、美しい光沢を長期間保つことができる。
    フッ素塗料3,500〜5,000円/㎡15〜20年程度塗料の中でも特に高い耐久性を誇る高性能塗料。フッ素樹脂が持つ強固な結合力により、紫外線や雨風、塩害などの過酷な環境下でも劣化しにくく、塗膜の剥がれや色褪せを強力に抑制する。初期費用は他の塗料よりも高くなるが、耐用年数が長いのでトータルコストを抑えられる。
    ピュアアクリル塗料3,800〜4,500円/㎡15〜18年程度アクリル塗料から不純物を完全に除いた塗料。フッ素塗料と同等の耐用年数と汚れにくさが魅力。弾性に優れているのでモルタルなどひび割れが入りやすい外壁に向いている。
    無機塗料4,000〜5,000円/㎡20〜25年程度既存の塗料の中でもトップクラスの耐久性を持つ。燃えにくい不燃性や、カビや藻が発生しにくい防カビ・防藻性にも優れている。雨水で汚れが洗い流されるセルフクリーニング効果も期待できる。
    塗料ウレタン塗料
    価格1,800〜2,500円/㎡
    耐用年数7〜10年程度
    特徴柔軟性に優れているウレタン樹脂。さまざまな素材に塗装可能。ひび割れに追従しやすいため、外壁材の動きによる塗膜のひび割れを防ぎやすい特徴がある。
    塗料シリコン塗料
    価格2,500〜3,500円/㎡
    耐用年数10〜13年程度
    特徴現在の外壁塗装でもっとも一般的に使用されている塗料。コストパフォーマンスが良い。撥水性に優れているため、雨水や汚れを弾きやすく、防汚性も高い。色あせしにくく、美しい光沢を長期間保つことができる。
    塗料フッ素塗料
    価格3,500〜5,000円/㎡
    耐用年数15〜20年程度
    特徴塗料の中でも特に高い耐久性を誇る高性能塗料。フッ素樹脂が持つ強固な結合力により、紫外線や雨風、塩害などの過酷な環境下でも劣化しにくく、塗膜の剥がれや色褪せを強力に抑制する。初期費用は他の塗料よりも高くなるが、耐用年数が長いのでトータルコストを抑えられる。
    塗料ピュアアクリル塗料
    価格3,800〜4,500円/㎡
    耐用年数15〜18年程度
    特徴アクリル塗料から不純物を完全に除いた塗料。フッ素塗料と同等の耐用年数と汚れにくさが魅力。弾性に優れているのでモルタルなどひび割れが入りやすい外壁に向いている。
    塗料無機塗料
    価格4,000〜5,000円/㎡
    耐用年数20〜25年程度
    特徴既存の塗料の中でもトップクラスの耐久性を持つ。燃えにくい不燃性や、カビや藻が発生しにくい防カビ・防藻性にも優れている。雨水で汚れが洗い流されるセルフクリーニング効果も期待できる。

    外壁塗装のタイミングを見極めるポイント

    外壁塗装の周期や塗料の耐用年数を知ることも大切ですが、それだけでは十分ではありません。ご自宅の外壁が実際にどのような状態かを正確に把握することが、最適な塗り替え時期を見極めるうえで非常に重要です。

    劣化状況を確かめる

    外壁塗装のタイミングを見極めるには、ご自身の目で外壁の劣化状況を確かめることが最も直接的な方法です。定期的に家の外壁をぐるっと一周して、以下のサインがないかチェックしてみましょう。

    劣化症状特徴
    チョーキング現象外壁を手で触ったときに、白い粉がつく現象。塗料が紫外線によって分解され、顔料が粉状になって表面に浮き出ており、劣化しているサイン。
    色褪せ・変色新築時や前回の塗装時と比べて、外壁の色が全体的にくすんだり、ムラになったりしている場合。塗膜の保護機能が低下し、紫外線の影響を受けやすくなっている証拠。
    ひび割れ外壁に線状のひびが入っている状態。細いひび(ヘアークラック)でも、放置すると雨水が浸入し、建物内部の構造材を腐食させる原因となることがある。
    塗膜の浮き・剥がれ塗料が外壁から浮き上がっていたり、剥がれ落ちていたりする状態。塗膜の密着性が完全に失われており、早急な塗装が必要。
    カビ・コケの発生外壁に緑色や黒色のカビやコケが付着している場合。美観を損ねるだけでなく、常に湿気を帯びることで外壁材の劣化を早める。
    シーリングの劣化サイディングボードの目地や窓のサッシ周りに使われているシーリング材に、ひび割れや硬化、剥がれが見られる症状。この隙間から雨水が侵入すると雨漏りになる。

    上記のようなサインが見られる場合は、外壁塗装を検討する時期が近づいている可能性が高いです。

    定期的に業者に点検してもらう

    ご自身で外壁の劣化状況をチェックすることも大切ですが、専門的な知識がないと判断が難しい場合や、高所の確認には危険が伴います。そこで、定期的にプロの業者に点検してもらうことを強くおすすめします。

    多くの塗装業者やリフォーム会社では、無料で外壁診断を行っています。ドローンや高所カメラを使って、屋根や高い場所の劣化状況まで細かくチェックしてくれるでしょう。

    プロの目線で、塗膜の劣化具合や下地の状態、雨漏りの兆候など、素人では気づきにくい問題点を発見してもらえます。診断結果をもとに、適切な補修方法や塗料の種類、おおよその費用について具体的なアドバイスを受けられるため、安心してリフォーム計画を進めることができます。

    まとめ

    外壁塗装の周期は、新築の場合は8年から10年、2回目以降は前回使用した塗料の耐用年数が目安となります。

    また、最適な塗り替え時期を見極めるためには、チョーキングやひび割れ、色あせ、カビ・コケなど、外壁の劣化状況を定期的にご自身でチェックすることが大切です。そして何よりも、信頼できるプロの業者に定期的に点検してもらい、正確な診断とアドバイスを受けることをおすすめします。

    適切なタイミングで外壁塗装を行えば、住まいの寿命を延ばし、美しい外観を保つことができます。その結果、余計な修繕費用を抑えることにもつながるでしょう。

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